特許取得のお知らせ
Rehabilitation3.0株式会社(本社:大阪市、代表取締役:増田浩和)は、当社が出願していた**「FIM値推定装置、FIM値推定方法、人工知能学習装置ほか」**に関する特許(特許第7800880号)が正式に登録されたことをお知らせいたします。
本特許は、本来は18項目を7段階で評価する必要があるFIM(運動能力・認知能力)を、基本的な個人情報と、4つの簡易な評価項目だけでAIが推定できる技術です。
これにより、医療・介護現場における評価負担を大きく軽減しながら、客観的で継続的な状態把握を可能にします。
特許概要
特許番号:特許第7800880号
登録日:2026年1月16日
特許権者:Rehabilitation3.0株式会社
発明者:増田浩和、白井瑞樹
技術の背景
FIMは、リハビリテーションや介護分野で広く用いられている指標であり、利用者の運動能力や認知能力を含む全18項目を7段階で評価します。
一方で、評価項目が多く専門的判断を要するため、定期的・継続的な評価が現場の負担となりやすく、日常的な状態把握や組織的な情報共有に十分活用しきれないという課題がありました。
本特許技術の特徴
本特許技術では、年齢・性別・BMIなどの基本的な個人情報と、4つの簡易なFIM評価を入力データとし、学習済みAIによって、本来のFIM(18項目×7段階)を推定します。
これにより、専門職による全18項目の評価を毎回実施することなく、客観的かつ再現性のあるFIM指標を継続的に活用することが可能となります。
また、睡眠センサーなどの特定の計測環境に依存せず、現場で取得可能な情報のみで活用できる点も、本技術の大きな特長です。
先行技術との関係性
Rehabilitation3.0ではこれまで、睡眠時のバイタルデータ(呼吸・脈拍・睡眠リズムなど)をAIで解析してFIMを推定する技術を先行して開発・実装してきました。
従来のこの技術では、初回にFIM18項目を7段階で入力する必要がありましたが、今回の特許技術を用いることで、基本的な個人情報と4つの簡易な評価項目だけで初期推定が可能となり、導入時の入力負担を大幅に削減できます。
これにより、センサーによるバイタルデータが取得できる場面では睡眠時の生体情報を起点とした推定を行いながら、バイタルデータが取得できない場面でも、簡易な評価項目と基本情報からFIMを推定することができ、利用環境に左右されにくい実用的なFIM推定の運用が可能となります。
想定される活用
介護保険の認定調査の簡素化や、要介護度の適切性を客観的に評価するための補助的な技術基盤として、評価のばらつきや属人性を抑えながら、より妥当性の高い判断を支援する用途も視野に入れています。
今後について
Rehabilitation3.0株式会社では、睡眠時バイタルデータと簡易評価情報という二つのアプローチを統合的に活用しながら、現場で実装され、意思決定に役立つAIの社会実装を進めてまいります。
引き続き、現場の課題に根ざした技術開発を通じて、医療・介護の質向上に貢献していきます。